『新婚旅行』という名目の4泊5日北海道旅行。
連休初日の土曜日出発。
朝、駅からバスで空港へ
広島ではまだ暑いINGNIのコートの中のボアを外して、バッグの1番上に入れて出かけた。
空港に着くと飛行機が30分強遅れていた

遅れた飛行機に乗り込んだ。めっさ久しぶりの飛行機
それがまた、小さい
窓際3人席と2人席で真ん中通路。席に着くと、膝が前の席に付きそうなくらい。これで何時間もいたら、そりゃあエコノミー症候群とか、病気にもなるよってくらいの狭さ。足組み直すのも困難 あまり大きく動けない。
…2時間でよかった…。

ふわっとする感覚と、だんだん高くなる景色。久しぶりすぎて、手のひらに変な汗が出まくった。なんだか高所恐怖症気味になった今、飛行機かなり怖かった
除雪作業で滑走路が1つ使えないから混雑とかって、北海道上空でぐるぐる30分くらい待った。

降りると雪
不思議だった。だって上空では太陽がギラギラ照って窓からの日差しは暑かったぐらいなのに、降りてみると雪
ああいうの初めて味わったから、すげえ変な感じだった。

コロコロはレンタカーを取りに行って、あたしは札幌空港徘徊
歩き回って痛くなるのを見越して休息時間(湿布)と、評判を見てたバンビのキャラメルを買いながら、お土産を物色。

そのうちコロコロから連絡が来て、車に
この車が、イ●サ●トだったんだけど、この車、すげえ変なところに無駄に太い柱が縦に入ってて、左後ろが半端なく見えにくくて危ない。デザインなのかなんなのか後ろに横に入ってる柱も、邪魔。車間によって、真後ろの車がその柱に隠れて見えない。運転しにくそうでちょっと残念だった。


1

まあそんなこんなでドライブが始まって、その日は富良野まで。
驚いたのは日暮れが異常に早かったこと。
17時には『夜』としか言いようがないほど真っ暗だった。
1日目のフラノ寶亭留には18時くらいに着いた
着いて感動。めっさめっさキレイ
ホテルの人が荷物も運んでくれて、車も停めてきてくれた。
ロビーで宿泊者名簿書くとき、おいしいお茶とお菓子が出てきた。…けど、日が過ぎすぎてなんだったか忘れた
でも、すごくかわいくておいしくて『すげえ』と感動した記憶。


2



部屋に通されると、めっさキレイで広かった。
まずはアメニティーのかわいさに泣きそうになった。
かわいい巾着に入ってる(T▽T)
そしてロクシタン!
バスローブも館内着もかわいい

夜ごはんはフレンチ。
館内着でいいって聞いたからそれで行ったけど、半分くらいの人が普通に服。落ち着いた年の人は館内着の人が多かったけど、若い人は服の人ばっかりだった。
いざ席につくと、フォークとナイフが何種類も並んでて外側から順番に使っていかなければならないくらいの結構ちゃんとしたお料理。
『こんな楽々なパジャマで食べちゃっていいのか?』とちょっと申し訳ないようなとてつもない贅沢してるような気持ちになった。

3



そんな贅沢フレンチでおなかがいっぱいになってデザートのとき、「ハネムーンとお聞きいたしましたので…」と、お皿にメッセージが。
なんというお心遣い
(このホテルではちょっとした陶器の小物も「おめでとうございます」ってもらった。地味にうれしい)


宿に着く前に電話で予約しておいたマッサージにも行ってみた(「新婚旅行では絶対外せない!」とずっと豪語し続けた、南国のコテージで背中むにむにの代わりとして。?)。
旅行初日ということで、体ではなくフェイシャルにした。なんか、旅行中つるつるの顔で過ごせそうな気がしたから。
北海道だし、ラベンダーのアロマオイルでお願いした。
楽々だった。
あっという間の1時間だった。
必死に寝ないで楽しんだ。…が、後半、記憶が途切れ途切れだ。

…でも時間配分失敗して、せっかくフェイシャル終わったあとにお風呂になってしまったのがちょっと残念だった。
お風呂は部屋にも広々した素敵なのがついてたんだけど、結局入る余裕がなくてもったいなかった。
大浴場が2種類あって、朝と夜で男湯女湯入れ替わるからそれに入るのでいっぱいいっぱい。
大浴場もきれいだった。ほとんど1人で貸し切り状態で、実に贅沢だった。
岩盤浴もあったから、初めて試してみた。あれすごいね! めっさ温い!! あんなに温まるものだとは知らなかった。下手に湯船に浸かるよりも、短時間でほっかほかになる。芯からあったまって、なかなか冷めない。知らなかったー。


大浴場を味わい尽くして部屋に帰ると、部屋真っ暗でコロコロは熟睡していた。
『ついうとうと寝ちゃった』ってより、『万全の準備での睡眠』。
「せめて、『起きていよう』という心意気ないのかよぅ」って気持ちと「仕事から休みなしで慣れない車で慣れない道の長距離運転で疲れたんだろうな」って気持ちで、起こさず1人、イビキBGMでケータイ大喜利見ながら、お夜食としてもらった手まり寿司を食べて寝た
そんな1日目だった。


朝起きて部屋の窓から外の雪景色を見ていると、ちょっと離れたところにぴょこぴょこするなにか。
「~~~!!」 言葉にならない。
キタキツネだ。
ホテルの前がラベンダー畑らしくて(雪で真っ白で、ただの平原だったけど)、その奥が森になってて、その森から飛び出してきたのだった。
しかも2匹も。じゃれててかわいい!! 歩いたり走ったりしてるんじゃなくて、跳ねてる。尻尾が長くてまっすぐで太い。
ぴょこぴょことじゃれながら跳ね回って、森に帰っていった。
キタキツネとの初遭遇だった。
悔しいことに写真は撮れなかった。肉眼では『キツネだ!』ってわかるのに、写真だと小さすぎて、ズーム(デジタル)で撮るとガタガタで怪しい未確認生物になっちゃうから、諦めたのだった。

2日目は、この旅行のメインかもしれない旭山動物園
大浴場に行って、出かける用意を完璧にしてから朝ごはん。
バイキングではない朝ごはんで、飲み物以外はみんな運んでくれて、実に朝から贅沢だった。
焼きたてパンが食べきれずおみやげにしてもらって、9時半くらいに宿を出た。


本当に素敵な宿だった
きれいだし、ごはんもおいしいし、ホテルの人たちも本当にみんな気持ちのいい笑顔で感じがいい。
ぶっちゃけ、今回の北海道旅行の中でも、あたしは1番の素敵宿だったと思った

この宿で、自分の顔がにっこにっこしてすげえ緩みっぱなしになってなんか気付いた。
あたし普段、イライラピリピリしてるなあ。つまんないことでずっと。ずっとじゃないな、次から次になにかにしらイラっとしてる。すげえ沸点低い。
『いつもこんな余裕のあるほわっとした気持ちでいなくちゃな』
…まあ、数日でもとのあたしに戻っちゃったんだけど。
それほどに、ここにいる間は文句なしの時間を過ごせた。

2日目の旭山動物園に行きやすい位置で探して決めたホテルだったけど、このホテルは、『このホテルを楽しむために泊まるべきホテル』だったんだと思う。
ここはぜひ、ラベンダーの季節にまた行きたい
贅沢言ったら2泊くらいで。なんならこの宿のために北海道に行ってもいいと思える。そのくらい素敵だった。
本当に本当に良い宿だった